ボキューズ・ドールへの出場、これは願えば叶うものではなく、そこへいくまでにいくつもの予選会がある。まずは、書類審査。これを通ったものは、東日本、西日本地区に分かれ、準決勝となる実技審査がある。その後、国内大会決勝となる実技審査で、日本の代表が決まる。戸枝氏は、初年度の予選は思うようにいかず、2回目で日本代表を勝ちえた。その後のアジア・パシフィック大会は12か国が参加し、上位5チームが本選への出場となる。2020年に限り、コロナの影響でアジア・パシフィック大会は中止になり、前回の順位が踏襲された。
アジア・パシフィック大会(エリア大会)の実技は、本来、皿盛り料理と大皿料理の2種。しかし2021年の本選では、一つがコロナ禍の今の時代に合わせた、テイクアウェイをテーマにした、ボックスの中に、前菜、メイン、デザートまでをおさめた料理に決まった。もう一つが、肉料理を中心とした、フランスの伝統的プラッター(大皿盛り)である。この新たな課題へ向けて、24チームが本選まで研讃を重ねた。
いざ、本選は、2021年9月26日、27日にフランス・リヨンで行われた。世界一の食の見本市と言われる「シラ」の一つのコンテンツであり、その前には、クープ・ド・モンドと言われる、パティシエの世界大会も行われる。
2日に分けて行われる大会では壇上に12のキッチンスペースが準備されている。チームは3人、シェフ本人と、コミと言われるアシスタントとして指名したスタッフ。当日、リヨン料理学校から割り当てられた、若い雑用係。その3人で戦う。それぞれのチームは、30分ずつ時間をずらし調理を開始する。それは、最終の試食審査の際に、出来上がりジャストを食べられるようにするためだ。さらに、2テーマある、テイクアウェイとプラッターでも持ち時間が違っており、各キッチンの前にはデジタル時計が配され、それぞれの持ち時間が刻刻と刻まれていく。キッチンまわりでは、常に、アシスタントシェフたちが、監視の目を光らせ、素材を無駄に捨てていないか、キッチンを清潔に保っているかなど、料理人としての基本も採点対象となる。そんな緊張状態の中、出場シェフたちは、ひたすら集中して手を動かしていくのだ。
アジア・パシフィック大会(エリア大会)の実技は、本来、皿盛り料理と大皿料理の2種。しかし2021年の本選では、一つがコロナ禍の今の時代に合わせた、テイクアウェイをテーマにした、ボックスの中に、前菜、メイン、デザートまでをおさめた料理に決まった。もう一つが、肉料理を中心とした、フランスの伝統的プラッター(大皿盛り)である。この新たな課題へ向けて、24チームが本選まで研讃を重ねた。
いざ、本選は、2021年9月26日、27日にフランス・リヨンで行われた。世界一の食の見本市と言われる「シラ」の一つのコンテンツであり、その前には、クープ・ド・モンドと言われる、パティシエの世界大会も行われる。
2日に分けて行われる大会では壇上に12のキッチンスペースが準備されている。チームは3人、シェフ本人と、コミと言われるアシスタントとして指名したスタッフ。当日、リヨン料理学校から割り当てられた、若い雑用係。その3人で戦う。それぞれのチームは、30分ずつ時間をずらし調理を開始する。それは、最終の試食審査の際に、出来上がりジャストを食べられるようにするためだ。さらに、2テーマある、テイクアウェイとプラッターでも持ち時間が違っており、各キッチンの前にはデジタル時計が配され、それぞれの持ち時間が刻刻と刻まれていく。キッチンまわりでは、常に、アシスタントシェフたちが、監視の目を光らせ、素材を無駄に捨てていないか、キッチンを清潔に保っているかなど、料理人としての基本も採点対象となる。そんな緊張状態の中、出場シェフたちは、ひたすら集中して手を動かしていくのだ。

キッチンでの審査。
そうした厳正な審査の中、どれだけ粛々と、デモが進められているのだろうと日本人なら思うところだが、まったくその逆、各国の応援のすさまじさに度肝を抜かれる。自国の旗を振り、鳴物をならし、大合唱と、そのエキサイトぶりは、サッカーのワールドカップのようだ。

自国チームを応援するサポーターたち。
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