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おいしく学ぶフードロス
「アルマーニ / リストランテ」、フードロス食材を使用したコースメニューを提供中
本来食べられるのに捨てられてしまう「フードロス(食品ロス)」。日本では、飲食可能状態で廃棄される「食品ロス」は年間で612 万トンにものぼる(農林水産省「食品ロス量(平成29年度推計値)の公表について」)。平成27年9月に国際連合で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で定められている「持続可能な開発目標」(SDGs)のターゲットに、2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させることが盛り込まれ、近年、国際的にも関心が高まっているテーマの一つだ。

 この問題に対し、フードロス削減とともに、フードロス食材の有効活用を取り組んでいるのが、ジョルジオ・アルマーニがプロデュースする東京・銀座のファインダイニングイタリアン「アルマーニ / リストランテ」。フードロス食材を取り入れたコースメニューの提供を現在行っている。
 
穂先が曲がったアスパラガス、形が不揃いなトマトなど、「アルマーニ / リストランテ」で使用されているフードロス食材。
 同グループでは、天然資源の責任ある使用や環境問題に真摯に取り組むことが、グローバル企業にとっての責務である考え、デザイナーのジョルジオ・アルマーニ自身も環境問題に対して高い意識を持ち、「環境問題は、誰にとっても深く関わりのあるものだと考えています。次の世代の未来は私たちの選択にかかっているという事実から目をそむけることはできません。また、持続可能性の問題には具体的な手法で取り組むべきであると考えています」というメッセージを発信している。

 「アルマーニ / リストランテ」では、食材自体問題はないものの、不揃い・規格外となった野菜や、新型コロナウィルスの影響で出荷先を失った食材など、本来であれば廃棄される予定だった食材をフードロスバンク協力のもと調達し、全メニューに取り入れている。ヨーロッパと比べ日本においての食品ロスが多いと感じたスタッフが企画し、日本から声を上げた取り組みなのだそう。
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