
今まで何度となくクリュッグとすばらしいマリアージュをみせてきた魚。今回はその魚をみずから獲(と)りに行き、釣り上げたばかりの魚を材料にクリュッグと最高に合う料理を作るという初の試みだ。魚とクリュッグ。その響きすらワクワクさせられる。

FISH & KRUG
Text Rie Nakajima
クリュッグアンバサダーのシェフたちが、一つの食材をテーマにプレステージシャンパーニュ、クリュッグと最高のマリアージュをみせる料理を作るというプロジェクト。今年は、スペイン・マヨルカ島に世界トップクラスのクリュッグアンバサダーのシェフたちが集まり、最高の「魚」を求める旅に出た。そして創造された、クリュッグ グランド・キュヴェとクリュッグ ロゼの味わいを引き立てるすばらしい料理の数々。その根底には「天候の違いに左右されない至高のシャンパーニュ」を生み出すことを夢見た創設者、ヨーゼフ・クリュッグの信念に共通する、自然への畏敬(いけい)が流れていた。
かつて、シャンパーニュはその年に収穫された葡萄(ぶどう)によって質が変わるのが当たり前だった。その常識を覆し、「天候の違いに左右されない、至高のシャンパーニュを毎年創る」という偉業を成し遂げたのが170年以上の歴史を持つメゾン、クリュッグの創業者であるヨーゼフ・クリュッグだ。以来、6代にわたり、メゾンに受け継がれてきた哲学は、葡萄畑の個々の区画を一つの食材として認識し、その個性を真に理解することで、心を打つ忘れ得ぬ体験を生み出すシャンパーニュを創るというもの。この奇跡のように繊細かつ大胆な挑戦と、「シャンパーニュの本質とは歓(よろこ)びそのものである」という信念に共感し、その魅力を引き立てる料理とともに世界に伝えているのが、各国の一流シェフからなる「クリュッグアンバサダー」のシェフたちである。