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夏のスペシャリテの一つ、ビーツのカッペリーニ。ビーツのジュースがベースのソースをカッペリーニにからめ、ボタンエビのカルパッチョ、食感のアクセントになる野菜とともに盛り付ける。真っ赤に染まったカッペリーニのビジュアルも美しい。
本多氏らしい夏のスペシャリテ
今回作ったビーツのカッペリーニは、同店の夏の定番の冷たい一品。「夏のビーツは意外と甘みがある」というところから発想した。ビーツのジュースをベースに、ミカンのペースト、トマトなどを加えたソースでカッペリーニを和あ えると、きれいな真紅に染まる。そこに組み合わせるのは、薄くスライスしたボタンエビ、セロリのせん切り、タマネギ、エシャロットなど。ねっとりとした甘みのある生エビは、同じく甘みのあるビーツと共鳴しつつリッチな味わいを添える。セロリは、ビーツの香りが土臭さに傾きすぎないよう、清涼感でバランスをとってくれる。シャキシャキとした食感もアクセントだ。
 カッペリーニもソースもキリッと冷やしておき、仕上げにレモン汁で味を調える。高さを持たせて盛り付けたら完成だ。風味のみならず、見た目、温度、食感でもコントラストとバランスを構築し、かつ季節感も反映。まさに本多氏らしい夏のスペシャリテだ。
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