PAGE...1|2|3|4|5|6|7
活〆四天王の一人、山口大介さん。14年前にサラリーマンから漁師に転身し、ここ赤碕に移住した。船(大成丸)の修繕中にもかかわらず、「船上活〆釣サワラ」について丁寧に説明してくれた。
もちろん昔から、いい漁場を持つ。赤碕港沖は、大だい山せんから流れ込むミネラル豊富な水と天然の瀬が交わって、多くの魚が集まる好漁場だ。冬の寒さがやってくると、特に旨くなるのが、越冬に向けてたくさんエサを食べて脂が乗っている大型のサワラ。この時期のものをブランド化しようと乗り出した4人の漁師がいる。この4人が目指したのは、水分が多くて身がやわらかいサワラを、鮮度を保ちながら身割れを防ぐために、釣り上げた直後に活〆にすることだ。サンマをエサにひき縄釣り(トローリング)で1匹ずつ釣り上げ、甲板に下ろさずに脳殺( 手て 鉤かぎで脳を破壊)。すぐに血管を切り、流水でできる限り放血し、最後に口からホースを入れてエラに着いた血のりも流す。
「4人でチームを作り、いろいろ試しながら話し合い、船上での活〆をマニュアル化して、同じ品質のサワラをセリに出せるようにしました。完璧に処理ができたサワラだけに“船上活〆釣サワラ"と各自の船名を書いたタグを付けます。2・5㎏以上で、身に脂が乗る10月から1月にとるものに限定しています」
活〆四天王がとった「船上活〆釣サワラ」。その品質を保証するためにこうしたタグを付けて市場にも並べる。直接、料理店と契約している漁師もいる。船名を掲げて誰がとったのかを明確にしているのも自信の表れだ。
PAGE...1|2|3|4|5|6|7
LINK
GOURMET
蟹と鳥取の物語
>>2016.1.5 update
GOURMET
食楽聖地・鳥取
>>2021.1.5 update
STYLE
鳥取の空と大地とレクサスと
>>2019.9.4 update
GOURMET
神経締め、墨・血抜きして極上に
>>2019.9.4 update
GOURMET
神楽坂石かわ厳選の3品
>>2018.8.15 update

記事カテゴリー