
標高315mの全面が芝生に覆われている鬼岳。火山群の一つで美しい流線形を描く臼状火山である。かつて鬼岳が噴火した際に流出した溶岩が海に流れ込んで、十数㎞にわたり鐙瀬溶岩海岸を形成した。
福江島のシンボルともいえる鬼岳。そのすぐそばに、五島ワイナリーはある。長崎県初のワイナリーとして2014年にオープンして以来、島で栽培した葡萄(ぶどう)でワインを醸造している。「決して葡萄作りには向かない」と話す五島ワイナリーの工場長の北川久敏さんらは、島での葡萄栽培に11年前から取り組んでいる。宮崎で栽培を学んだ生食用のキャンベルアーリーが病気に強いため、雨が多くて湿度が高い島でも育てやすいことがわかってから、この品種を中心に栽培。今では自社農園と依頼している農業法人で約4・5haになる。
「このキャンベルアーリーを中心に栽培面積を増やして、あと2~3年後には、島の葡萄で3万本をリリースしたい」という北川さん。
「このキャンベルアーリーを中心に栽培面積を増やして、あと2~3年後には、島の葡萄で3万本をリリースしたい」という北川さん。