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福江漁港には、セリが始まる朝6時30分までにどんどん船が戻ってくる。近海で一本釣りをしている小さな船が多い。長崎でよく食べるキビナゴは、6月、7月を除く期間、刺し網で漁をする
最西端の島、福江
福江のうまいもん
Photo Seki Satoru
Text Nile’s NILE
東京でミシュランの星を持つ料理店で、魚の仕入れ先をたずねると、「五島」という答えがよく返ってくる。日本にはうまい魚が獲(と)れる場所はたくさんあるが、五島は格別だということだ。
 なぜ、五島の魚が一流の料理人たちをうならせるほどいいのか。それは、黒潮から分かれた対馬海流が、さまざまな海流にぶつかり合いこの流れに乗って、マグロを筆頭に数多くの魚が回遊して、五島への海の恵みをもたらしてくれるからである。実際、年間を通して五島に水揚げされる魚介類は100種を超える。しかも、その脂のノリは最高だといわれる。
 毎朝6時30分、島の福江漁港ではセリが始まる。特徴的なのは、主に近海で漁をしているため、段階的にセリが行われること。午前9時くらいまでは、船が戻ってきてある程度の魚がそろうと、再びセリが始まる。
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