
初島や伊豆半島を一望する、海とつながるダイニングルーム。刻々と表情を変える相模湾の風景が、思い出に残る特別な時間を演出する。

Photo Satoru Seki Text Rie Nakajima
極上を味わう、新しい「美食旅」
THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海
THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海
2016年10月27日、熱海の景勝地にオープンした、全国にレストランを展開する「ひらまつ」による「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海」。
数奇屋造りの建築と部屋付きの温泉、そして新鮮な魚介を生かした正統派フランス料理。和と洋の感性が混じり合う、最高においしくて心地よい、贅沢なひと時を味わいたい。
数奇屋造りの建築と部屋付きの温泉、そして新鮮な魚介を生かした正統派フランス料理。和と洋の感性が混じり合う、最高においしくて心地よい、贅沢なひと時を味わいたい。
高台から広やかに相模湾を見渡す、凛とした日本建築。ひらまつが手掛ける「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 熱海」だ。ひらまつといえば、広尾の「レストランひらまつ」を始め、全国に展開するレストランの評判はもちろんのこと、パリの「レストランひらまつ サンルイ アン リル」がオープン4カ月というミシュラン史上最短で星を獲得した、日本を代表するフランス料理の名店である。近年、日本でもオーベルジュスタイルが普及してきたが、ここを訪れてみればそれとは一線を画していることがわかる。
実は、「レストランひらまつ」の創業者であり、現在はグループの会長を務める平松博利氏は、20年前から「ホテルをやりたい」と考えていたという。理想の土地と施設を探し求め、ようやく見つけたのが、昨年7月にオープンした三重県の賢島、そして、この熱海。初島から伊豆半島、大島、三浦半島、房総半島まで一望できる優れたロケーションだ。この地にもともと立っていた、現代の名工、木下孝一棟梁(とうりょう)による数寄屋造りを利用し、エントランスとダイニングの他、二つの特別な和室を用意。日本の美意識が薫る、美しい空間に、ひらまつセレクトによる片岡球子やジョアン・ミロの絵画、書家の井上有一の作品が彩りを添える。さらに、この数寄屋棟の下、山に沿って2階建ての棟を新築し、国内外で活躍するグラマラスの森田恭通氏が内装設計及び建築ディレクションをした11の洋室を配した。全室がオーシャンビューで景観と部屋付き温泉風呂を楽しみながら、ゆったりとくつろぐことができる。つまり目指したのは、最高の料理と癒やしの空間を提供する“滞在するレストラン"だ。
「お客様の滞在時間を、どれだけ特別なものにしてさしあげられるか。そのおもてなしの根本は、レストランもホテルも同じだと思います」と、レストランではマダムを務めた、ここでは女将の荒井眞由美氏は言う。
実は、「レストランひらまつ」の創業者であり、現在はグループの会長を務める平松博利氏は、20年前から「ホテルをやりたい」と考えていたという。理想の土地と施設を探し求め、ようやく見つけたのが、昨年7月にオープンした三重県の賢島、そして、この熱海。初島から伊豆半島、大島、三浦半島、房総半島まで一望できる優れたロケーションだ。この地にもともと立っていた、現代の名工、木下孝一棟梁(とうりょう)による数寄屋造りを利用し、エントランスとダイニングの他、二つの特別な和室を用意。日本の美意識が薫る、美しい空間に、ひらまつセレクトによる片岡球子やジョアン・ミロの絵画、書家の井上有一の作品が彩りを添える。さらに、この数寄屋棟の下、山に沿って2階建ての棟を新築し、国内外で活躍するグラマラスの森田恭通氏が内装設計及び建築ディレクションをした11の洋室を配した。全室がオーシャンビューで景観と部屋付き温泉風呂を楽しみながら、ゆったりとくつろぐことができる。つまり目指したのは、最高の料理と癒やしの空間を提供する“滞在するレストラン"だ。
「お客様の滞在時間を、どれだけ特別なものにしてさしあげられるか。そのおもてなしの根本は、レストランもホテルも同じだと思います」と、レストランではマダムを務めた、ここでは女将の荒井眞由美氏は言う。