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炊きたてごはんとニシンの煮しめ、漬物
最初は弱火で3分。この3分で鍋の中の水温をゆっくり上げる。強火だと鍋に米が焦げ付く。水温を上げ、浮力をつけたら中火から強火にして5分。計8分で沸騰させる。沸騰したら、噴きこぼれないように、しかし沸騰をキープする程度に火力を落とし、さらに5分。計13分で鍋の中の水分はかなり少なくなるので、さらに弱火に落として4分。古米ならこの最後の弱火が5分なのだが、新米なら4分。つまり普通の米の1分前が、かんだでの火を消すタイミングだ。そこから鍋敷きを敷いて、お客様のもとへ。フタを開ける瞬間が炊き上がりの真骨頂で、ここから味わいは急直下する。急いで中心から鍋縁に向かい斜めに宮島を入れたら、そのまま静かに持ち上げ、漆椀に盛る。
 炊き上がりの米は完璧な配置で並んでいるのだ。米の密度、配置、とくとご覧いただきたい。

今月の食材
カワハギ 神奈川県小田原産
白菜 秋田県産
米 南魚沼市樺野沢産
ニシン 青森県産 
昆布 北海道利尻産


●元麻布 かんだ 東京都港区元麻布3-6-34 カーム元麻布1F TEL03-5786-0150
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