世界の贅沢、NILEの贅沢

高度に緻密（ちみつ）で、感覚を強く刺激するドン ペリニヨン P2-1998。ドンペリニヨンの新境地であるとともに、その前衛的な本質を最もよく表現している。アルミニウム製ギフトボックス入り、57,240円。

ドン ペリニヨン、
その黄金の瞬間
Dom Perignon

Text Rie Nakajima

ドン ペリニヨン P2-1998が、その生涯で最高の時を迎えている。まさに、ドン ペリニヨンのクリエーションの神髄といえる唯一無二の輝きを放つこのドン ペリニヨン P2-1998を味わい尽くすため、一つの館が「Dom Perignon P2」の世界に染まるエクスクルーシブなポップアップハウスが2週間限定でオープン。今しかない、至上の魅力を堪能したい。

ドン ペリニヨンがいかに特別な存在であるかということは、そのクリエーションの過程からも見て取れる。ドン ペリニヨンでは、常にその年の最高の葡萄のみを用い、生命を持ったシャンパーニュがドラマチックに変容する、プレニチュード（熟成のピーク）を見越して仕込みが行われる。
　第１のプレニチュードは、約８年を経て、理想的な調和を手にした時。そして第２は、少なくとも16年を経て訪れる。ここにきて、ドン ペリニヨンのヴィンテージは持てるエネルギーを爆発させ、その力強さの全容をあらわにし、奥行きや厚み、そして深みを余すことなく表現する。今、この第２のプレニチュードという、生涯で最高の時を迎えているのが、「ドンペリニヨン P2‐1998」である。　ドン ペリニヨンの醸造最高責任者、リシャール・ジェフロワ氏はこう語る。
「第２のプレニチュードは、それまでと明確な違いを持って訪れます。とても黙ってはいられないエネルギーを持ち、ワインのほうから『今だ、今だ！』と私たちに語りかけるのです。ドン ペリニヨン P2‐1998の多方面で深部から湧き上がってくるような熟成感は、従来の熟成とはまるで次元が異なります。
この特別な熟成感が、予想をはるかに凌駕（りょうが） する、深い感動を私たちに与えてくれるのです」
　そこに広がるのは、軽快にして濃密な、類いまれなるビブラートが響く世界。みずみずしく弾けるような、感覚の奥を刺激する力強いセンセーションは、他の追随を許さない、まさにドン ペリニヨンがドン ペリニヨンたるゆえん、というべきものなのである。
「口に含むと非常に大きな豊かさを感じさせ、さまざまな味を持ち、厚みがあって濃厚でありながら、どこまでも柔らかい。特徴は、この上ないクリーミーさを持っていること。ビロードのような滑らかでしっとりとした手触りを持つ、ドン ペリニヨンの神髄といえる味わいです」
　常に最高品質を追求するドン ペリニヨンといえど、全てのヴィンテージが第２のプレニチュードを迎えられるとは限らない。それには、その年の葡萄が持つ潜在能力がものをいう。
　1998年は天候が変わりやすく、収穫の日取りが二転三転したが、慎重に見極めた結果、真に力のある葡萄が収穫できた。そして、ドン ペリニヨンならではの熟成を遂げていく、先を見据えた仕込みにより、前人未到の高みへと到達する。これこそが、ドン ペリニヨンのパワー・オブ・クリエーション（創造する力）である。
「ドン ペリニヨン P2‐ 1998は、それだけ卓越した能力を持っているということになります。今後、どのように変容するのか、私も楽しみにしています」とジェフロワ氏。
　まずは、今まさに黄金の時を迎えたドン ペリニヨン P2‐1998を余すことなく堪能するべきだろう。