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(1)リッチモンド山麓に整然と広がるブドウ畑。豊かな風土が生み出す収穫量を厳しく間引きし、良質のブドウを選ぶ。 (2)ニュージーランドワインを世界に知らしめた、クラウディー ベイ ソーヴィニヨンブラン。やはり生牡蠣やムール貝に。 (3)磯でのフォラージュに真剣なベンさん。手には収穫のからす貝が山盛りになっていた。 (4)マールボロ周辺の湾では昔から牡蠣が豊富に取れた。牡蠣や鮑は岩場の海に多い。 (5)入り江の浅瀬で貝や海草などのフォラージュに真剣な様子のシェフのベン・シューリーさん。
東西南北のフォラージュに挑む
クラウディー ベイでは、この地で生み出されるワインの奥深さを、その風土と文化と共に五感で体験するフォラージュを定期的に開催。今年は、ブドウの収穫を前にしたニュージーランドの実りの秋(北半球では早春)に行われた。豊かな食材を、クラウディー ベイのワインに合わせ、楽しむ。主役はニュージーランド生まれのシェフで、世界中から注目を集めるベン・シューリーさんだ。
 マールボロのワイン生産の中心地は人口3万人ほどのブレナムの村。ここに世界各国から20人近い食の専門家が集まり、フォラージュに挑んだ。四つのチームに分かれて、ブレナムを起点に東西南北の食材のトレジャーハンティングへ出発した。丘陵地帯から海辺に向かう北チームには、東京で3軒の飲食店を営むオーストラリア人のシェフ、マシュー・クラブさんが参加。まずは、ブレナムの村を流れる清流でクレソンを採集。「ステーキハウスでは欠かせない食材を、初めての自分で採りました」と、野生のクレソンの新鮮だからこその甘みと、わずかな苦みを楽しんだ。その後、車でリッチモンド山さん麓ろくの養蜂場へ。防護服に着替え、蜜がぎっしりつまった蜂の巣を入手。マヌカハニーではないが、「蜂のフォラージュの成果である、さまざまな野生の花の濃厚な風味に感激しました」とマシューさん。
 穏やかな入り江では、ダイヤモンド・シェルと呼ばれている蛤の潮干狩り。太った耳ほどの大きさの貝が次々と取れる。これを浜辺で焼いて醤油をかけて、ピクニックランチのメニューにも加えた。よく冷えたクラウディー ベイのシャルドネと共に。浜の岩場では海藻などを探し、釣りにも挑むがその日は不漁だった。食後、ブドウ畑が海岸線ぎりぎりまで広がる大地を望みながら、ヘリコプターで人里離れた入り江に着く。漁船に乗り換え沖き合いへ。マシューさんは伊勢海老漁を精力的に手伝った。海に投げ込んだ籠には、面白いように伊勢海老がかかる。
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