PAGE...1|2|3
穏やかな入り江が多い海辺とは対照的に、ワイルドな大自然が広がる内陸部。豊穣な大地である。
Cloudy Bay and Great Nature
Text Koko Shinoda
ピュアな水、空気、陽光、豊かな海と山の幸に恵まれた、ニュージーランド南島、マールボロ。ここにワイナリーを構えるクラウディー ベイは毎年、ワインと最高のマリアージュとなる食材を求めフォラージュに挑む。エピキュリアンへの旅の誘いである。
古代、人々は食料を求めて大陸を移動した。ポリネシアから数千キロを小舟で旅し、ニュージーランドに達した人々は、その山海の幸の豊かさに魅せられた。中でも現在マールボロと呼ばれる、リアス式の入り組んだ海岸線と小島の点在する海は、海産物の宝庫だった。そして18世紀に、晴天日が多いこの一帯に、クック船長がこの地名をつけたのは、澄んだ青い海に鮮やかに映る雲を見てのことらしい。
 日照時間が長く、昼夜の寒暖の差が激しい気候、爽やかな海風が吹くここに30年ほど前、最初のワイナリーが造られた。クラウディー ベイである。恵まれた風土は、すぐにニュージーランド随一の産地として知られるように。この地には、ソーヴィニヨン ブランに適した水はけのよい土壌のほか、粘土質の重い土壌もあり、ここで良質なピノ ノワールが育てられている。南太平洋とリッチモンド山脈が織り成す豊かなテロワールのもと、自然がもたらす独特の華やかな風味が生み出せるのが特徴。収穫量を厳格に間引きして調整し、ブドウとワイン造りに心血を注ぐスペシャリストらが、伝統の製法を守り、丁寧に完成させた上質なワインだ。国際的なワインのコンクールでも高い評価を受けている。
 クラウディー ベイでは、この地で生み出されるワインの奥深さを、その風土と文化と共に五感で体験するフォラージュを定期的に開催。豊かな食材を探し出し、クラウディー ベイのワインに合わせて楽しむ。料理はニュージーランド生まれのシェフで、世界中から注目を集めるベン・シューリーさんが担当した。
PAGE...1|2|3
LINK
GOURMET
クラウディー ベイと大自然
>>2016.5.9 update
GOURMET
シンプル・ラグジュアリーへの誘い
>>2019.2.12 update
GOURMET
モエ ヘネシー 「Autumn-秋の食とワイン&お勧めワインGift」
>>2012.10.15 update
GOURMET
最高のマリアージュを求めて
>>2019.2.13 update
RESTAURANT
シルベラード
>>2009.1.9 update

記事カテゴリー