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赤い宝石を新たな特産に――ライチ
マンゴーに続いて、宮崎県が今、新たな県の特産にしようと取り組んでいるのがライチだ。6年前に県内の農家による研究会が発足し、主に中国やタイで生産されているライチの宮崎での栽培法を確立するために、日夜、研究が行われている。現在、16人の農家からなる研究会の会長を務めるのが、森泰男さんだ。
 元は自動車の営業職に就いていたが、35歳で脱サラし、園芸の世界へ。40歳から洋ランの栽培を独学で一から始め、野菜などもハウスで55アールを栽培するまでになった。60歳で洋ランなどを息子さんに譲って引退。ライチを始めたきっかけは、花を手がけていた延長で、ブーゲンビレアなど熱帯植物を育てるようになり、そのために現地を訪れたこと。タイだけで4度通い、栽培の現場を目の当たりにしてきた。それから12年、ライチ栽培はあくまでも「趣味」と言いながら、ライチに関して県内随一の経験と知識を持っている。
「苗木から育てたライチを、今は30アール、一人でやっています。ライチのいいところは、マンゴーと比べて格段に手がかからないこと。女性に人気のある果物で、他県でやっていないから、十分に特産になる可能性があります。輸入のライチは黒いですが、あれは検疫のために熱処理しているからで、フレッシュライチの実は真っ赤なんです。それが一面にわーっと実るとね、きれいですよ、本当に。果汁がじゅわっと出て、味も全然、違います」
県内のライチ栽培を率いる第一人者、森泰男さん。「病気にも強いライチは、他県にはない特産品になると信じています。そのために、今はいくらお金がかかっても関係ないと思っています」
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