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左から、ランプ、ヒウチ、サーロイン。サシが入りにくいといわれるランプやヒウチも、しっかり霜降りになっている。サーロインの枝ぶりが大きいのも齋藤牛ならでは。
だが、飼料以外の肥育のこだわりを聞くと、「特に変わったことはしていません」と謙遜する。
 「牛舎を常に清潔に保ち、牛にとっていい環境をつくること。できるだけ手をかけて、丁寧に育てることです。派手さはありませんが、その積み重ねだと思っています」 
 幸紀さんが就農した頃、近隣では農家の若者離れが進み、深刻な状態だったという。しかし、近年では若者が戻ってきていて、サイトーファームでも従業員のほか、牛の爪を削る削蹄師(さくていし)の若者たちがてきぱきと作業していた。こうして地域の人たちが力を合わせてこそ、いい牛が育つと幸紀さんは話してくれた。
 口調は淡々としているが、そのまなざしには、この地に入植した先代たちのパイオニア精神に通じる強さが感じられた。
 宮崎の牛は、彼ら地元の牛飼いたちの気概に支えられている。
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