
サイトーファームの3代目、齋藤幸紀さん。1800頭の牛の管理は、幸紀さんを含むスタッフが交代で夜勤をして、24時間体制で行っている。
牛をつくる、若きパイオニアたち―齋藤牛
前出のエモー牛と同じく、西都市の茶臼原(ちゃうすばる)という開拓地に位置しているのがサイトーファームだ。この地に入植が始まったのは1945(昭和20)年のことで、広大な土地で酪農を始め農業、茶などさまざまなものが生産された。入植者たちに農業を教えたのは、ここに児童養護施設を建てた慈善事業家、石井十次(じゅうじ)とその弟子たちであったという。
サイトーファームでは、入植から数えて3代目の齋藤幸紀専務が迎えてくれた。幸紀さんに牛飼いについて教えたのは、祖父である初代。当時は乳牛が中心で、宮崎県立農業大学校で畜産を学んだ幸紀さんが家に戻った12年前、肉用の黒毛和牛に特化することとした。そして7年前、幸紀さんが2代目と一緒に会社を立ち上げ、代々手がけてきたこだわりの和牛を齋藤牛としてブランド化した。繁殖も行い、現在は1800頭を肥育する大農家に成長している。
サイトーファームでは、入植から数えて3代目の齋藤幸紀専務が迎えてくれた。幸紀さんに牛飼いについて教えたのは、祖父である初代。当時は乳牛が中心で、宮崎県立農業大学校で畜産を学んだ幸紀さんが家に戻った12年前、肉用の黒毛和牛に特化することとした。そして7年前、幸紀さんが2代目と一緒に会社を立ち上げ、代々手がけてきたこだわりの和牛を齋藤牛としてブランド化した。繁殖も行い、現在は1800頭を肥育する大農家に成長している。