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(左上から)重機で原料を混ぜる。ここまでする農家はなかなかない。/ 原料の一つ、トウモロコシの粉。混ぜ合わせる前に安全を確認する。/ 牛舎は全部で5カ所。全てを管理するには人づくりも重要だ。/ 仔牛用の餌。体をつくるのに必要なビタミン、ミネラルが豊富。/ 日の入る明るい牛舎。日光を浴びて運動することで健康な牛になる。/ 枝肉から脱骨して各部位に切り分ける。加工にも力を入れている。/ 餌の原料となる自家栽培の草。もちろん、無農薬で育てられている。/ 冷蔵庫につり下げられた枝肉。A3がエモー牛にふさわしいという。/ 混ぜている途中の状態。さまざまな原料がバランスよく含まれる。
「それから、父が薬を一切使わずに、牛を育てると決めました。健康な牛の肉が、一番おいしいはずだという信念があったのです。しかし、薬を使わないことで牛の半数近くが死に、経営的にも苦しい状況が続きました。スタッフからも『もうやめましょう』と言われましたが、頑固者の父は聞かずに、牛を健康にする方法を模索し続けたのです」  
 そして、数年かけてようやく確立した肥育方法で育てられたのがエモー牛だ。餌の自家配合はもちろん、牛に脂肪をつけさせるために日陰で肥育するのが一般的なのに対し、1日約2時間、舎内に日が入る明るい牛舎で育てている。そうすることで、牛の皮膚を通して食べた飼料に光合成産物が溶け込み、肉に香りや旨みが出るという。水は、100メートルも掘り、近隣の尾鈴山(おすずやま)のおいしい地下水を与えている。
「肉の味は飛躍的に変わりました。ある人には、『有田の牛はげっぷが旨いね』と言われたんです。食べておいしいだけじゃなくて、のみ込んで深呼吸して、それから上がってくる香りが旨い肉であってこそ、次にまた食べたいと思うものです」
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