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「お客様からの全てのクレームが、私のところにくるようになっています。たとえば、何々ホテルで食べた尾崎牛が硬かった、とクレームがくると、レストランの名前と、何月何日、何時ごろ食べたかを聞いて、そのホテルに連絡し、誰が料理していたのかを突き止めます。シフト表を見せてもらうと、料理長と2番手が休みで、3番手の料理人が肉を切って焼いた。その時、肉を逆目に切ってしまい、肉が硬くなったとわかったら、それを顧客にフィードバックします。労力もかかりますが、ここまですることで成長できた部分も大きいと思っています」 
 確かな信頼を築いたパートナーとは、当然、長い付き合いになり、その弟子が店を開くときには、ぜひ使わせてほしいと頼まれる。こうして、尾崎牛は宮崎発の世界に誇るブランドとなった。
「尾崎牛は私の牛だから、今の牧場長にも『私がやめたら尾崎牛もやめろ』と言っています。自分の名前でやればいい、と。今はまだ月に2、3回は海外に行っていますが、60歳を超えたら、“牛飼い"に戻って、会社の人間が海外から連れてきたお客様を、この牧場で接待することにとどめたいと思っています。本当にいい和牛の脂は、健康食品のようなもの。それを、家族や大切な友人、理解してくださるお客様に体感してもらって、健康になってもらえれば本望。そして、最期は牛飼いとして終わりたいと思っています」
尾崎宗春さん。「最近は『霜降りはもう食べられない』という人もいますが、それは脂の質が悪いから。脂が良ければ、お年寄りでもいくらでも霜降りを食べられます。そして、脂の質を決めるのが餌です」と熱弁する。
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