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(左)八百八島の隣に位置する眺望の湯。大きなガラス張りの窓から松島湾を一望できる内湯と、階段を下ると見える露天の湯の趣異なる2つの温泉を楽しめる。(右)日本三景のひとつでもある松島。朝陽が水平線から顔を出すと同時に湾内の島々が黒々と浮かび上がり、海面が眩く輝き出す光景は、思わず手を合わせたくなってしまうほどの絶景だ。
松島はその風光明媚さから、1900年代初期に観光客が多く、1913年に松島パークホテルが開業した。大戦中は米軍に摂取されたが、1950年以降は一の坊の前身である仙都国際観光が、1969年に火災で焼失するまで運営にあたっていた。

 松島一の坊が新たに現在の地に建設されたのが、1985年。今日では宮城県の海や山に4軒のリゾートとレストランを運営する一の坊を代表するものに。2008年にはその敷地内で1500mを掘削し、「塩化ナトリウム物泉」を掘り当てた。 

 2007年に発掘された松島温泉に次ぐ、古生代地層の地熱による温泉で太古天泉・松島温泉と呼ばれている。東北震災後になぜか温質がとろみのあるアルカリ性単純泉に変わったという。

 松島一の坊の最上階にある二つの露天風呂からは、湯煙の中、湾の島々が一望にできる。水平線からの日の出、月夜の島影を望む温泉浴は、まさに、ああ、松島や~。温泉のなかった芭蕉の時代には叶わなかった贅沢だ。
歌川広重:六十余州名所図会《 陸奥 松島風景 富山眺望之略図 》
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