

おそらくどんな食通でも太刀打ちできない、まさに香りの爆弾の「キノコのコンソメトリュフ」(上)。ファンティン氏の芸術的な「イカスミリゾット」(下)。魚介類は日本各地の漁港から直接仕入れた新鮮なものを使用している。

イタリアのスターシェフが東京に集う
至極のコンテンポラリーイタリアン
2015年、7回にわたりブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンで行われた「IN CIBO VERITAS(真実は食の中にある)」がついに最終回を迎えた。エグゼクティブシェフのルカ・ファンティン氏が、尊敬するイタリアンのシェフ7人を招聘し、それぞれとコラボレーション。本国でも予約が取れないスターシェフばかりが集ったため、常に満席という盛況ぶりであった。
ゲストシェフの最後を飾ったのは、ミシュランで一つ星を獲得している「ポーヴェロ・ディアヴォロ」のシェフ、ピエルジョルジョ・パリーニ氏。2010年のウォールストリートジャーナルで、ヨーロッパ最高の若手シェフ10人の一人に選ばれている。「食材は日本の新鮮なものを使い、イタリアからはスピリットだけを持ってきた」と語る彼のメニューは、色鮮やかで独創的だ。それでいてルカ・ファンティン氏の料理と調和が取れた、すばらしいコースが振る舞われた。
まずはルカ・ファンティン氏の「キノコのコンソメトリュフ」は、サイフォンでハーブの香りを移したコンソメスープをかけることで、香ばしさを含んだ数種のきのこの香りが広がる、秋の味覚を贅沢に感じるひと皿。
次はパリーニ氏の「鯖 アーリオオーリオペペロンチーノ」だ。日本人にもなじみのある鯖を、表面に焼き目を付けて身はレアのままに、鮮やかな赤カブのソースで彩りを添えた繊細なイタリアンに仕上げた。華やかな見た目とは裏腹に、ソースはまろやかに、素材の旨みが感じられた。
ゲストシェフの最後を飾ったのは、ミシュランで一つ星を獲得している「ポーヴェロ・ディアヴォロ」のシェフ、ピエルジョルジョ・パリーニ氏。2010年のウォールストリートジャーナルで、ヨーロッパ最高の若手シェフ10人の一人に選ばれている。「食材は日本の新鮮なものを使い、イタリアからはスピリットだけを持ってきた」と語る彼のメニューは、色鮮やかで独創的だ。それでいてルカ・ファンティン氏の料理と調和が取れた、すばらしいコースが振る舞われた。
まずはルカ・ファンティン氏の「キノコのコンソメトリュフ」は、サイフォンでハーブの香りを移したコンソメスープをかけることで、香ばしさを含んだ数種のきのこの香りが広がる、秋の味覚を贅沢に感じるひと皿。
次はパリーニ氏の「鯖 アーリオオーリオペペロンチーノ」だ。日本人にもなじみのある鯖を、表面に焼き目を付けて身はレアのままに、鮮やかな赤カブのソースで彩りを添えた繊細なイタリアンに仕上げた。華やかな見た目とは裏腹に、ソースはまろやかに、素材の旨みが感じられた。


「鯖 アーリオオーリオペペロンチーノ」赤カブのソースは華やかながら、和食を食べているようなやさしい味わい(上)。ジューシーな仔羊には、辛みのあるソースがアクセント「仔羊 人参 サイプレス」(下)。
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