現在も数多く残る越前の料亭で、とりわけ重宝されたのが、唯一の皇室献上蟹として知られる「越前がに」だ。越前沖の海はエサが豊富で、海水温も蟹の生育に適しているため、新鮮で旨みのある、大ぶりの蟹が手に入る。口の中にほのかに上品な甘みが広がる蟹刺し、香ばしさと凝縮された旨みを味わう焼き蟹、濃厚なコクに酒が進む蟹味噌など、料亭で供される多彩な蟹は、味わいも風情も格別だ。
24年春には北陸新幹線が延伸され、新駅「越前たけふ」駅が開業されることが決まっている越前市。かの紫式部も少女時代を過ごしたことがあるという古都の風情と職人の粋、そして極上の美食に触れる旅を楽しみたい。
●越前市観光協会 TEL0778-23-8900
24年春には北陸新幹線が延伸され、新駅「越前たけふ」駅が開業されることが決まっている越前市。かの紫式部も少女時代を過ごしたことがあるという古都の風情と職人の粋、そして極上の美食に触れる旅を楽しみたい。
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(上右・左)黄色いタグ付きの越前がには、全国唯一の「皇室献上蟹」である証し。料亭の特色を生かした多彩な料理へと姿を変える。特長ある味わいを古都の風情と共に堪能したい。(下左)濃厚な蟹味噌が格別な味わいのせいこがには、「赤いダイヤ」とも呼ばれ珍重されている。(下右)伝統と格式が漂う暖簾の先では、絶品の濃厚な蟹味噌が格別な味わいのせいこがには、「赤いダイヤ」とも呼ばれ珍重されている。 蟹料理を味わいながら至福のひとときを過ごせる。