
ひもを解き、奉書紙を開くと、うっとりするような芳醇な香りと共に松茸のフライがお目見え。ウスターソースと酢橘(すだち)でいただく。

銀座「小熊」で秋を食べる
Photo Masahiro Goda
Text Yui Togawa
Text Yui Togawa
和食の基本を大切にしながら、随所にオリジナリティーを感じさせる日本料理店「小熊」。主人・小岩浩高氏による数多くの経験が成せる業と言うべき逸品が、多くの食通の心をつかむ。季節感あふれるメニューと共に、その魅力を紹介する。
名店が軒を連ねる銀座並木通りに、昨年6月オープンした日本料理「小熊」。主人・小岩浩高氏ならではの食材の目利きと創意工夫あふれる技を駆使した料理の数々が、多くの食通をうならせている。
食材に適した熟成は、小岩氏の得意とするところ。オープン当初より食べ手を魅了している「魚の熟成刺身」は、白身魚の中でも熟成に適した種類のみ仕込み、香りと旨みが最高潮に達したタイミングで供される品。醤油ではなく、塩気の効いた昆布を挟んで頂く。
コース中盤で供される和牛は、専用冷蔵庫内で特殊な旨み菌を繁殖させ、じっくりと寝かせた珍しいドライエイジング。芳醇(ほうじゅん)な香りを放ち、肉の甘みをしっかりと感じられる赤ワインはもちろん、日本酒とも好相性だ。「北の里自然牛」や無角和牛などのほか、年間2頭しか出荷されない天然記念物に指定された見島牛(みしまうし)が入荷することもある。
食材に適した熟成は、小岩氏の得意とするところ。オープン当初より食べ手を魅了している「魚の熟成刺身」は、白身魚の中でも熟成に適した種類のみ仕込み、香りと旨みが最高潮に達したタイミングで供される品。醤油ではなく、塩気の効いた昆布を挟んで頂く。
コース中盤で供される和牛は、専用冷蔵庫内で特殊な旨み菌を繁殖させ、じっくりと寝かせた珍しいドライエイジング。芳醇(ほうじゅん)な香りを放ち、肉の甘みをしっかりと感じられる赤ワインはもちろん、日本酒とも好相性だ。「北の里自然牛」や無角和牛などのほか、年間2頭しか出荷されない天然記念物に指定された見島牛(みしまうし)が入荷することもある。