オーシャンビュースイートの客室は、絨毯を引いたような緑の芝地が群青の海がテラス越しに続く。海辺にそよぐ一本のヤシの木に見守られながら、テラスのハンモックでまどろむ。心地よい亜熱帯の海辺は、東京から意外に近い。はいむるぶし(沖縄の方言で南十字星のこと)が昇るまで、丸一日ゆっくりと心行くまでリゾートで過ごす。
即席のものと異なり年月をかけて熟した、いいリゾートは大人の心身を優しく開放してくれる。プールサイドでランドスケープを愛でながら寛ろぐ。奇妙な赤い実をつけたあだんの木やガジュマロが鬱蒼と茂るミニ・ジャングルのようなあだんの森を探検する。
300mに渡って続く白浜は、ほとんどプライベート・ビーチ感覚で過ごせる。波打ち際で遊びながら、途中で見つけたブランコ。歳を忘れて、夕陽に向かって大きく漕いでいた。その裏手の原っぱにドライブイン・シアターのようにデッキチェアが並べられているのは、星空を鑑賞する特別席だ。
素朴な色とりどりの沖縄ガラス・ランプが照らす道を、水平線から傾いて覗いていた南十字星を担ぐように、カートを走らせて帰った。




(上左)お見送りは動物達も一緒に。(上右)ゆったりと広いオーシャンビュースイート。オーシャンフロントの最高のロケーションを独り占めするできる、ぜいたくな空間だ。(下左)開放感のあるかぁちばいテラス。(下右)15×8.5m(水深1m)の野外プール。プールサイドでのんびり寛ぎたい。