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国宝 十一面観音菩薩立像 奈良時代・8世紀 奈良・聖林寺蔵

会場:東京国立博物館 本館特別5室 東京都台東区上野公園13-9
会期:9月12日(日)まで
休館日:月曜日 ※8月9日(振休)は開館
開館時間:9 :30~17:00 
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
tsumugu.yomiuri.co.jp/shorinji2020
比類なき美しさ
国宝「十一面観音菩薩立像」を東京で初展示
天平彫刻の名品で、日本を代表する仏像のひとつである聖林寺所蔵の「十一面観音菩薩立像」が初めて東京で展示される特別展「国宝 聖林寺十一面観音 -三輪山信仰のみほとけ」が東京国立博物館で開催中だ。
 仏教伝来以前の日本では、神は山、滝、岩や樹木等に宿ると信じられており、その自然信仰を今に伝えるのが三輪山を御神体とする大神神社だ。国家的に仏教を興隆した奈良時代以降は大神寺が建てられ、仏像が安置された。明治時代になると、神仏分離によって、仏像は奈良県内の聖林寺や法隆寺、正暦寺などに移され、今に至る。
 今回の展示では、かつて大神寺にあった国宝 十一面観音菩薩立像(聖林寺蔵)、国宝 地蔵菩薩立像(法隆寺蔵)などの仏像と、仏教伝来以前の日本の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品などを展示。奈良時代に造像された数少ない天平彫刻のなかでも、名品と称される国宝「十一面観音菩薩立像」は、その圧倒的な美しさから日本彫刻の最高傑作と称されている。主に8世紀後半に用いられた木心乾漆造り(木心の上に木屎漆という漆と木粉の練り物で形をつくる技法)でつくられており、肉身の微妙な起伏や衣を写実的に表現している。その美しい姿を360度さまざまな角度から観覧することができる貴重な機会にぜひ訪れてみてはいかがだろう。

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