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ゴッホやマネが名画案内
没入型アート体験「HIROSHIMA NIGHT MUSEUM」がひろしま美術館で開催
美術館に行くのは好きだが、その作品を理解しようとついつい解説をにらめっこ…結果ほとんど解説文に目を向けていた。解説を見るのが億劫で、絵をただ単に見て終了、作品の背景などは結局分からずじまいに。もういっそ作者本人が、作品について教えてくれればいいのに…。そんな美術鑑賞のネックを叶えてくれる取り組みが、ひろしま美術館にて開催される。閉館後の貸し切りの美術館で、「モネ」「ゴッホ」などに扮したキュレータが少人数のみに提供する極上のアートキュレーション「HIROSHIMA NIGHT MUSEUM」だ。

ひろしま美術館で開催される「HIROSHIMA NIGHT MUSEUM」。
広島県観光連盟、ひろしま美術館、エクスペリサスによる広島県のナイトタイムエコノミーを推進するための新たな取り組みであるこのアート体験。日本有数の印象派を中心としたフランス近代美術作品を多数所蔵しているひろしま美術館にて、世界的に有名なゴッホ、ルノワール等の作品の魅力を身近に感じてもらえるよう、美術鑑賞にインタラクティブ(双方向)と演劇の要素を組み込んだ。約1時間の演劇作品として、全体を設計、作品の作者に扮した演者が、作者自身の作品や友人の作品をストーリー仕立てで紹介する内容となっている。

 気になるあらすじの舞台は、間もなく日没を迎えるひろしま美術館。前庭でウェルカムドリンクを楽しんでいる参加者の前に、ゴッホに扮する役者がランタンを持って現れ、ゴッホ作の「ドービニーの庭」に描かれたはずだった黒猫を探しているシーンからスタート。「傑作の数々を紹介しよう」と、観客を展示室に誘導し、そこからマネ、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ルノワールの作品を巡っていく。

ランタンを持って現れ、参加者を夜の美術館へ導いていくゴッホ。
本作の脚本は映画監督で脚本家の一尾直樹氏制作のものを、ひろしま美術館学芸員が監修。各作者役は地元広島の劇団「グンジョーブタイ」が演じる。開催は、4月24日(土)、5月8日(土)、15日(土)、6月5日(土)、26日(土)の計5回を予定している。

 まるで美術館が劇場化したかの様であり、また、19世紀後半の印象派が活躍した時代にタイムスリップしたかのような、演劇鑑賞ではない、美術鑑賞でもない、「没入感」という 全く新しいアート体験をぜひ。



【開催概要】
日時:4/24(土 、 5/8(土)・ 15(土)、 6/5(土)・ 26(土)
※開場 17:45、 集合 18:15、 開演 18:30、終了 20:00
会場:ひろしま美術館
定員:各回20名
料金:5,250円
申込方法:特設サイトより申込(抽選方式)

●HIROSHIMA NIGHT MUSEUM
www.hiroshima-kankou.com/nightmuseum
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