
(左から)上村松園 「姉妹之図」上村松園 「初雪」上村松園 「美人観月」
お客様第一。そのため、企画展会議には川畑館長や学芸員だけでなく、広報や事務のスタッフも全員参加で自由に意見を出し合う。なるべく専門用語を使わない簡潔な解説をつけ、さらに作品の見どころがひと言で伝わるようなキャッチコピーをつけるといった工夫にも余念がない。
「音声ガイドは無料でご利用いただけます。QRコードを読み込んで、ご自身のスマホでお聞きいただけるシステムが好評です。展示スペースが可動式で、作品によっては30㎝の近さで見ていただけるのも特徴です。ガラスも透過性が高いドイツ製のものを取り入れて、日本画を見るのに適した環境を追求しています。写真撮影も基本的にOKなので、思い出として写真を持ち帰ったり、SNSにアップしていただいたりしても構いません」
川畑館長自身は、数年前まで日本美術に関して初心者だった。オーナーであるアイフルの福田吉孝社長の長女であり、証券会社勤務や生け花師範の経歴も持つが、10年間は専業主婦として育児に専念していた。
「ことの始まりは約20年前、会社が上場した際に上場益が出まして、両親ともに『このような利益は、社会に貢献するために使うべきだ』と考えたそうです。父は京都生まれで、京都で起業しましたので、それなら京都の方に恩返しができることをしようということになりました。そんな折、嵐山のこの地にご縁をいただき、同じタイミングで美術品を120点ほど譲りたいというお話があり、それならここで美術館をやろうということになりました。本格的に収集を始めたのはそれからです。私も両親の思いに共感し、学芸員の資格を取るなど勉強を始めました」
「音声ガイドは無料でご利用いただけます。QRコードを読み込んで、ご自身のスマホでお聞きいただけるシステムが好評です。展示スペースが可動式で、作品によっては30㎝の近さで見ていただけるのも特徴です。ガラスも透過性が高いドイツ製のものを取り入れて、日本画を見るのに適した環境を追求しています。写真撮影も基本的にOKなので、思い出として写真を持ち帰ったり、SNSにアップしていただいたりしても構いません」
川畑館長自身は、数年前まで日本美術に関して初心者だった。オーナーであるアイフルの福田吉孝社長の長女であり、証券会社勤務や生け花師範の経歴も持つが、10年間は専業主婦として育児に専念していた。
「ことの始まりは約20年前、会社が上場した際に上場益が出まして、両親ともに『このような利益は、社会に貢献するために使うべきだ』と考えたそうです。父は京都生まれで、京都で起業しましたので、それなら京都の方に恩返しができることをしようということになりました。そんな折、嵐山のこの地にご縁をいただき、同じタイミングで美術品を120点ほど譲りたいというお話があり、それならここで美術館をやろうということになりました。本格的に収集を始めたのはそれからです。私も両親の思いに共感し、学芸員の資格を取るなど勉強を始めました」