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モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル《ブレのベルナールとロジェ》1883年 油彩/カンヴァス オルセー美術館蔵
Photo © Musée d'Orsay, Dist. RMNーGrand Palais / Patrice Schmidt / distributed by AMF
巨匠たちの子どもへのまなざし
「開館10周年記念 画家が見たこども展」の鑑賞券を5組10名様に
日本随一の西洋芸術のコレクションが楽しめる東京・丸の内の三菱一号館美術館は、2020年に開館10周年を迎える。それを記念して、2020年2月15日から「画家が見たこども展」を開催する。19世紀末のパリの前衛芸術家グループ「ナビ派」の画家たちが追求した親密なテーマの中から子どもに焦点をあて、都市生活や近代芸術と子どもとの関係を検証。フランスのボナール美術館の全面協力のもと、国内外の美術館及び三菱一号館美術館の所蔵品からボナール、ヴァロットン、ドニ、ヴュイヤールらナビ派を中心とした油彩・版画・素画・挿絵本・写真など約100点が展示される。ボナール美術館は、ボナールが晩年を過ごし、制作活動を行った南フランスのル・カネに開館、約150点の作品を所蔵する世界初のボナールの美術館だ。
 印象派に続く世代の芸術家グループであるナビ派の画家たちは、都市とその活気に魅了され、大通りの雑踏に着想を得て数多くの作品を制作。日常の中に近代性と詩情を探し求め、子どもたちのやさしさと生命力、興奮と小悪魔性が綯い交ぜとなったその光景はとても豊かなものになっている。
 天使のようなかわいらしさを振りまいたかと思うと、現実の辛辣な傍観者にもなる子どもは、近代都市生活の体現者であると同時に、それと対峙する幻想世界や親密な内面性の象徴でもある。画家の目を通じて生き生きと描き出される子どもたちの姿は、絵を観る私たちを失われたこども時代へと再び誘ってくれることだろう。

                          
会場:三菱一号館美術館
会期: 2020年2月15日(土)~6月7日(日)まで
休館日:月曜 ※祝日、振替休日の場合、3/30、4/6、4/27、5/25、6/1は開館
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで(祝日を除く金曜、第二水曜、4/6と会期最終週の平日は21:00まで)
TEL03-5777-8600(ハローダイヤル)
mimt.jp/kodomo
>>「画家が見たこども展」の鑑賞券を5組10名様に
応募締め切り:2020年1月9日(木)まで

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