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伝説のカレーが今よみがえる
旨さは金メダル級!

Photo Masahiro Goda Text Junko Chiba
オープンは4年前。麹町のサロン・ド・カッパは当初から三軒茶屋にある一軒家レストラン「グッチーナ」の田口昭夫シェフの新店として話題を集めた。そして今、大好評のビーフカレー「東京ブラック」がさらに進化を遂げ、通販限定の「御誂(おあつらえ)カレー 東京ゴールド」として誕生。
わずかに野菜の粒が残る漆黒のソースの中に牛肉の塊がドン!
見た目にも美しい「東京ゴールド」には「御誂カレー」の名にふさわしい風格がある。その誕生物語を田口シェフはこう語る。
 「始まりは1980年代、あるレストランで提供していたカレーにさかのぼります。ビーフシチューをイメージした深いコクのあるカレーをお出ししたところ、一番の人気メニューとなりました。その後、グッチーナをオープンし、スタッフたちにこのカレーを食べさせると、彼らにも大人気となり、もう一度、お客さまにカレーを召し上がっていただきたい、という思いが強くなりました」
 こうして2010年、麹町にサロン・ド・カッパをオープン。ランチはカレー、ディナーはイタリアンという二毛作業態のレストランだ。
 当然の帰結と言うべきか、夜はもちろん、昼のカレーが話題を呼び、またたく間に欧風カレーの人気店として多くのメディアに紹介されるようになった。そこで田口シェフはこのカレーをぜひ、自宅でも食べてほしいと思うようになった。
 「お店でお出しするランチタイムの手軽なカレーではなく、ご自宅でゆっくり召し上がっていただきたい。大切な人を招いた時、クロスを敷いて、ワインとともに出すようなヨーロッパの煮込み料理にも通ずる贅沢なカレーを作りたい」
 そんな料理への追求心からこの商品の開発がスタートした。東京ゴールドは牛バラ肉の中でも特に“トモバラ"と呼ばれる肋周辺の部位に限定して使用。“トモバラ"は赤身と脂が薄い層になっているので長時間煮込むことで濃厚な味わいと肉の旨うまみがバランス良く引き出される。野菜は2時間かけてじっくり炒め、マルメラータ(ジャム状)にし、丁寧に焼いた牛肉とともに5時間煮込む。フレンチのソースのように濾こ さないので少し素材感が残っている。
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