PAGE...1|2
(上)ゲストを迎えるラウンジ「飛天」は、天女が舞う輪島塗の大パネルが印象的な豪華な空間で、舞台の上からは琴の生演奏が響く。エントランスの横には屋外喫煙所を配置している。(左下)「雪月花」のメインダイニング「四季亭」。2018年10月のリニューアルを機に、120席ある店舗の中央に喫煙室を新設した。ゲストが利用しやすいよう配慮されている。(右下)「能登本陣」の1階に設置された喫煙室。畳ベンチや障子、土壁など和の意匠を取り入れたくつろぎの空間としている。人の行き来が多い場所なので、扉にはすりガラスを採用。
また「加賀屋」では、すべてのゲストが心地良く滞在できるよう、約10年前から分煙化に取り組んでいる。
これは「愛煙家の方がストレスや肩身の狭さを感じないように」という考えによるもの。近年、日本でもパブリックスペースや屋内での禁煙化が進む中、4月からは改正健康増進法の全面施行により今まで以上に喫煙できる場所が制限される。とくに屋内は、喫煙室以外での喫煙が原則禁止となる予定だ。
 こうした状況の中、新たに喫煙室を設置しなければならないケースも多いと予測されているが、すでに「加賀屋」では館内4カ所に喫煙室を用意。特別階「浜離宮」の宿泊客専用ラウンジ「雪月花倶楽部」内、「雪月花」のメインダイニング「四季亭」内、宴会場やコンベンションルームのある「雪月花」の4階、「能登本陣」の1階と、いずれもアクセスが容易で分かりやすいパブリックスペースを設置場所に選んでいる。
 喫煙室ごとに異なるが、テレビを設けたり、客室をイメージさせる和のしつらいを取り入れるなど、ゲストが快適な空間でリラックスしてくつろげるよう、さまざまな工夫が見られる。さらに清掃は約1時間ごとに行うなど、衛生面にも配慮。愛煙家の目線に立ち、喫煙者が心地良く過ごせる環境を整えている。
 たばこを吸う人も吸わない人もストレスなく滞在を楽しめる空間を目指し、時代が求める変化にいち早く対応してきた「加賀屋」。こうした分煙に対する取り組みからも、創業以来変わることのないゲストへのおもてなしの心が感じられる。

●和倉温泉 加賀屋 TEL0767-62-4111 www.kagaya.co.jp
PAGE...1|2
LINK
TRAVEL
Heavenly Stay
>>2010.8.2 update
CULTURE
魅せる和菓子
>>2018.9.20 update
LIVING
『イタリアの街』を再現した、 中庭とガレージのある家
>>2011.7.19 update
TRAVEL
静謐の秘境リゾート 坐忘林
>>2015.1.20 update
TRAVEL
心を洗う、柳生の宿 伊豆修善寺温泉 柳生の庄
>>2015.11.25 update

記事カテゴリー