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オタゴ半島の湿地帯で羽を休めていた黒鳥の群れ。定期的に長い距離を移動する“渡り”の習性がなく、この半島付近に常時生息する。つややかな黒い羽と紅のくちばしが印象的だ。また、ニュージーランド・オットセイやニュージーランド・アシカが半島のあちこちで暮らしている。
1770年、オタゴ半島を見つけたキャプテン・ クックは、この地が海洋天国であるとヨーロッパに伝え、その半世紀後には捕鯨のための村ができたという。1848年にスコットランド自由教会からの移民たちにより開拓され、ゲール語で「エディンバラ」を意味するダニーデンと名付けられた。現在でも「南のエディンバラ」と呼ばれるほどスコットランド文化を色濃く残す町である。1861年にはダニーデン近郊のガブリエル渓谷で金脈が見つかり、ゴールドラッシュが起きる。これにより、スコットランドを始め世界各地から採掘者が押し寄せ、ダニーデンの人口は増加。産業物流の拠点として栄えた。ニュージーランド銀行が開行したり、鉄道が敷かれたり、港が整備されたりして、金が10年ほどで枯渇した後も、経済的繁栄によりダニーデンはニュージーランド随一の都市となる。その証しとして今でも市内には、ビクトリア様式やエドワード様式の豪華な建物が数多く残り、繁栄の歴史を物語っている。20世紀に入ると、北島に人口と産業が移り主都の座を譲るも、ダニーデンは南島第二の学園都市として発展している。
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