
気ままに楽しむクルーズ
Photo Satoru Seki Text Rie Nakajima
オタワに欠かせない、夏も冬も人々が集まるリドー運河



(上)19世紀に造られたオンタリオ湖とヒューロン湖を結ぶトレント・セバーン水路の古いロック。各ロックの脇にはボートが停泊できるドックがあったり、湖岸沿いにはコテージもある。(下)1カ所のロックを通過するのに必要な時間は10~15分程。ちなみに水位を下げて進むときは、ロック内の水を前方に抜くので、ボートは徐々に下がり、不思議な感覚が味わえる。
2007年にユネスコ世界遺産に指定されたリドー運河。首都オタワから、オンタリオ湖畔の古都キングストンまで、湖や川を経由して続く、全長202㎞の運河だ。冬には世界最長の屋外スケートリンクとなり、スケート靴に制服姿で通学する学生がいるなど、現在でもオタワの景観と交通に欠かせない存在である。
夏の間、運河沿いの遊歩道を散策すると、数々の船に交ざってアメリカの国旗を掲げたクルーザーが通ることがある。ここオタワでは、アメリカと国境を接した五大湖から、リドー運河を通って訪れる観光客も珍しくない。一帯はリドー歴史街道と呼ばれ、運河沿いに歴史風情漂う街や伝統的な東オンタリオの小さな村々が点在している。自前のクルーザーの他、ハウスボートと呼ばれるキッチンやベッド付きのボートをレンタルし、こうした街や村で船を下り、現地の文化や食事を楽しみながら、気ままに楽しむ運河クルーズが地元の人々や観光客に人気だ。
夏の間、運河沿いの遊歩道を散策すると、数々の船に交ざってアメリカの国旗を掲げたクルーザーが通ることがある。ここオタワでは、アメリカと国境を接した五大湖から、リドー運河を通って訪れる観光客も珍しくない。一帯はリドー歴史街道と呼ばれ、運河沿いに歴史風情漂う街や伝統的な東オンタリオの小さな村々が点在している。自前のクルーザーの他、ハウスボートと呼ばれるキッチンやベッド付きのボートをレンタルし、こうした街や村で船を下り、現地の文化や食事を楽しみながら、気ままに楽しむ運河クルーズが地元の人々や観光客に人気だ。