世界の贅沢、NILEの贅沢

時代に左右されない資産運用の選択肢

Photo Takayuki Haneta（digni）　Text Ichiko Minatoya

（左）
高級感あふれる銀座の会員制ショールームには、常に約200点のアンティークコインがそろう。
（右）ユニバーサルコイン代表取締役　西村直樹（にしむら・なおき）
2001年、芝浦工業大学建築学科を卒業。小売業界の大手企業に入社し、アジアを中心に数多くの海外案件を手掛ける。2014年、ユニバーサルコイン設立。イギリスを始めとするヨーロッパほか世界中の金貨銀貨の売買を行い、価値ある希少なアンティークコインを多数そろえる。

アンティークコイン市場は、不況知らずだ。
歴史的価値の高い芸術品であり、時代を経れば経るほど
価値が上がる投資商品でもあるアンティークコインは、
今後よりいっそう争奪戦の時代に入ると言われている。

アンティークコインと聞いて「古銭集め」「金のかかる遊び」と、誤った認識を抱く人はまだまだ多い。もちろんアンティークコインは古銭であるし、「金のかかる遊び」というのも、あながち間違いではない。だがこの遊びは、国内外の高額投資家、資産運用のプロが注目する、実利を兼ね備えた、高尚な趣味なのだ。
　アンティークコインの専門店ユニバーサルコイン。現在、日本国内のアンティークコインディーラーのほとんどはネットオークションで商品を買い付けているが、ユニバーサルコインでは、欧米に直接バイヤーを派遣。インターネット越しではなく、売り主と直接会うことで信頼関係を築き、貴族や富豪の家宝となっているような、市場になかなか出ない垂涎（すいぜん）のコインを買い付けている。その品ぞろえのレベルの高さに目を付けた投資家やコレクターが連日ショールームを訪れるため、数百万円、数千万円という価格のコインが、買い付けるそばから売れていく。

高級感あふれる銀座の会員制ショールームには、常に約200点のアンティークコインがそろう。