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金融コラム 田嶋智太郎 経済アナリスト
加速する海外M&Aが趨勢的な円安傾向を支える!?
日本経済新聞が8月9日の朝刊で「住友生命が米中堅生保のシメトラ・ファイナンシャルを買収する方向で交渉していることがわかった」と伝えた。記事によれば、買収額は4000億~5000億円規模と見られるとのことで、実現すれば相当に大型の海外M&A(合併・買収)案件が、また一つ成立する運びとなる。
 振り返れば、今年2月には第一生命、7月には明治安田生命がともに米国の生命保険会社およびグル―プを買収すると発表。いずれも6000億円前後の規模となる大口案件である。また、損保業界では6月に東京海上ホールディングスが米保険会社HCCインシュアランス・ホールディングスの買収を発表し、その買収額が9000億円を超えるとの報に驚かされたことも記憶に新しい。
 このように昨今は、国内より高い成長が見込める海外市場の開拓に向け、国内の大手生命保険や損害保険各社による海外M&Aの動きが加速し、それぞれの案件も大型化してきている。これは、国内で人口減少が進み、保険料収入の大幅な伸びが見込みにくくなっているため、各社がこぞって成長の源泉を海外に求めているが故である。
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