世界の贅沢、NILEの贅沢

1.温かいポテトのティンバッロとキャビア（山根氏）
2.近海本鮪 トロの漬けのたたき（多田氏）
3.ちょっとどんぶり（多田氏）　4.白甘鯛を使った冷製パスタ（山根氏＆多田氏）
5.メッツァルーナ（山根氏）　6.鴨のロトリーニ（山根氏）　7.8.握りずし（多田氏）
9.クリームチーズスフレとイチジクのデセール（山根氏）
以上のコースに合わせたのは、クリュッグ ヴィンテージ、グランド・キュヴェ、クリュッグ ロゼの3種類。
クリュッグ ヴィンテージは、特定の収穫年の特徴を表現するために造られる。単一年の特徴的なワインをブレンドし、さらにセラーで10年以上熟成させる。
クリュッグの真髄グランド・キュヴェは、15年前に及ぶものを含む、10種以上のヴィンテージから、約120種のワインをブレンドする。口に含むと、トーストやナッツ、フルーツ、蜂蜜など多彩な風味が繊細に引き立て合う。
クリュッグ ロゼは、3種のブドウから造られたワインを、幅広いヴィンテージからブレンド。美しい色と細かな泡、そして、いい意味で予想を裏切る味わい。

未来を見据えて伝統を守る

クリュッグは1843年の創業以来、ファミリーによって脈々とその精神を受け継いできた。常に歓びを与えるシャンパーニュは無論、卓越した職人技術がないと実現しない。畑ごと、さらに区画ごとに異なるブドウの性質を見抜き、技と感覚を頼りに最高の品質と個性を追求する。こうした“感覚"が重要となる職人技を正確に受け継ぐため、最高醸造責任者は最低でも15年間、前任者に付いて修業する。
「すでに17年後に最高醸造責任者になる者は決まっていて、ちょうど今トレーニング中です。今年収穫したブドウがシャンパーニュになるのは、早くて2022年というように、目に見えない伝統を守るには、常に先を見ていく必要があります。あと私の夢は、6代目当主、オリヴィエ・クリュッグの息子ポールが、醸造学の勉強をしているので、7代目では当主が最高醸造責任者を兼ねるという、もう一つのクリュッグの伝統を復活させることです」と未来をうれしそうに語ったエンリケス氏。
　食べたもの、飲んだもの、見たもの、触れたものの全てが“歓び"をもたらす。しかもそれは、クリュッグのシャンパーニュのように、実に奥深く、芳醇で、洗練されていた。　今年から、芸術とも呼ばれるアッサンブラージュの秘密を公開したアプリも登場し、そこでは音楽とのペアリングという楽しみ方も紹介されている。こうしてクリュッグがまた違う歓びとなり、そして永遠にクリュッグであり続けるのだ。

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