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関西を代表するイタリアンの名店「ポンテヴェッキオ」のオーナーシェフである山根大助氏(右)。大阪市内で5店舗を切り盛りする。素材はもちろん、ネタへの仕事、温度が計算しつくされたすしを提供する鮨処多田の多田幸義氏。北新地の店では、完全紹介制の8席のみという贅沢な空間で、すしを堪能できる。
クリュッグと和とイタリアンと
ここで供される料理も8日間のためだけに、クリュッグのシャンパーニュに合わせて作られた、和とイタリアンの料理人の競演による唯一無二のコースだ。日本料理からは、北新地で13年間、完全紹介制・8席のみの店を構える「鮨処多田」多田幸義氏、イタリアンからは大阪市内でイタリア料理店「ポンテヴェッキオ」を5店舗展開するオーナーシェフ、山根大助氏が腕を振るう。山根氏は「クリュッグはどんな料理にも合うけれど、ドンピシャなものはないんです。料理人にとっては、やりがいのある相手であり、何でもどーんとぶつけられる懐の深さがある」とし、最初の料理にキャビアをふんだんに載せた「温かいポテトのティンバッロとキャビア」を提供。「クリュッグは後味に旨みを感じるシャンパーニュなので、キャビアなど、たんぱく質を分解した旨みを持つ食材とよく合います。他にもパスタやメーンの鴨肉にも合い、コースの最初から最後までシャンパーニュで通せる。味わいが複雑で、スティルワインとして飲んでも十分おいしいと思えるものが、泡をまとってさらにおいしく、幅広いものとなっているからですね」
 一方、「クリュッグの酸味と、酢飯の酸味をどうマッチングさせるかが重要と考え、そこに注力しました」と多田氏。コースに、どんぶりものや握りずし、巻物を組み込み、見事、クリュッグとのマリアージュを果たした。氏がすしを握る姿をカウンターで見ていたエンリケス氏は「“踊る"すし職人を初めて見たわ」と感嘆し、その姿からクリュッグ家5代目当主、アンリ・クリュッグの「一つひとつの仕事はシンプルでも、積み重ねることで誰もまねのできない、ユニークなものが生まれる。これこそが我々のシャンパーニュ造りなのである」という言葉を思い出したそうだ。さらに「こうした高い伝統技を持つ職人がいる日本には、クリュッグの哲学を深く理解し、同じ文化を共有できる土台がある」と確信したという。
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