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ユネスコ世界遺産の屋久杉、巨樹林
屋久島の大半は森に覆われ、樹齢1000年を超す屋久杉が随所に茂っている。1993年に島の2割を占めるこうした屋久杉の巨樹林がユネスコ世界自然遺産に登録された。木材としても耐久性に富んだ屋久杉を薩摩藩が目をつけ、明治時代には大量伐採が行われた。現在、縄文杉と呼ばれる数千年の巨樹が人の入りにくい山奥に残されているのはこのためだ。樹齢3000年と推定される縄文杉までは片道5時間、山小屋での一泊登山も含むトレッキングに。
 だが、都会人でも気軽に屋久杉と出会える原生林が幾つかある。その代表が白谷雲水狭で、宮之浦からもアクセスがいい。白谷川の清流、渓谷の巨岩などがある標高600~1000mの山岳地帯。樹林も地も川辺の石もすべて厚い緑色の苔に覆われた幽玄な世界は、「もののけ姫」のイメージともなった場所だ。
 春先には川辺をサクラツツジや珍しい山の野花が彩る。川を覆う巨大な岩を超え、少しづつ川上に向かうと、飛流端と記されたつり橋。二本の杉が絡み合った、二大山杉は高さ32m、幹の周りは4.5m。岩のように固い幹にふれると優しいため息をきいたように思ったのは、その洞を抜けた山の風だったのか。
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