PAGE...1|2
アンティークコインの資産運用とは ワールドコイン
Text Ichiko Minatoya
資産保全や資産運用を考える人々の間で、昨今は外貨預金や株運用よりも金などの実物資産が人気を集めている。
そんな中、じわじわと注目され始めているのが、アンティークコインという形での資産保全だ。だが時が経つほど価値の上がるコインを手に入れるには、やはり少々コツがある。
(左・右上)1839年にわずか400枚だけ発行されたウィリアム・ワイオン作の通称「ウナライオン」。アンティークコイン市場を牽引(けんいん)するビクトリア女王の代表作で、価格は3000万円を超える。ワールドコインでは、このような歴史的価値が高くロマンを感じられるコインの数々も取り扱い、6月オープン予定の会員制ショールームでは、それらを実際に見ることもできる。

(右下)ワールドコイン代表取締役 西村直樹(にしむら・なおき)
2001年、芝浦工業大学建築学科を卒業。異色の小売業界の大手企業に入社し、アジアを中心に数多くの海外案件を手掛ける。2014年、ワールドコイン設立。
イギリスを始めとするヨーロッパ他世界中の金貨銀貨の売買を行い、価値ある希少なアンティークコインを多数そろえる。Photo Satoru Seki

アンティークコインの収集は、単なる趣味ではない。欧米の上流階級では代々受け継がれる家宝として、また安全かつ利益率の高い資産として、アンティークコインの収集が行われてきた。中にはかの有名なナポレオン金貨を始め、資産的価値だけでなく歴史的価値の高いコインもあり、そうした希少性の高いコインは門外不出の品として秘蔵されている。まれに代替わりの際などにごく少数が市場に出ると、日本円にして一枚数千万円の高値で取引されるという。価値の高いコインであればあるほど、年月とともに価値が上がるので、元本割れになりにくいのが、アンティークコインの第一の魅力だ。
 また世界中に収集家がいるため、市場も広い。自国の景気に縛られず、円高なら海外で価値の高いコインの買い時となり、円安ならその逆というように、景気変動の恩恵だけを受けられるのが、第二の魅力である。
 さらに歴史のロマンを手にする楽しみが、第三の、そしてアンティークコインの最大の魅力と言えるだろう。一枚のコインが生まれた歴史的背景や、経てきた時代に思いをはせるうちに、すっかりロマンに取りつかれ、資産運用よりも収集に熱心になってしまう人も多い。
 ただ、アンティークコインでの資産保全や資産運用の最も肝心で難しい点は、希少性の高いコインを手に入れることだ。現在、日本にあるアンティークコインを取り扱う企業やンティークコインの収集は、ディーラーのほとんどが、日本国内から電話やインターネットで売買を行っているが、本当に貴重なコインともなれば、売り手と買い手が対面で話し合い、信頼を築いていなければ契約が結ばれないのが実情だ。
PAGE...1|2
LINK
STYLE
資産保全の最善策はアンティークコイン ワールドコイン
>>2015.4.1 update
STYLE
時代に左右されない資産運用の選択肢
>>2015.11.10 update
STYLE
歴史のロマンを楽しむ継承資産
>>2017.12.28 update
STYLE
アンティークコインで資産運用? ユニバーサルコイン
>>2016.12.16 update
STYLE
天井知らずの高値も夢ではない資産運用 トレーディング リブラ
>>2015.7.31 update

記事カテゴリー