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(左上)エル・ペニョール(右上)グアタペ広場(左下)グアタペの通り(右下)エル・ペニョールからの展望
悪魔の砦とメルヘンの世界、グアダペ
メデジンから車で小一時間、緑豊かな湖沼地帯に巨大な、エル・ペニョール(巨岩の意味)といわれる高さ220mの一枚岩が出現する。昔は悪魔の砦と称され、1954年初めて英国人に登頂された。今では700段近い階段で山頂にたどり着くと、カフェや土産物店、そして、周辺の湖沼地帯(実は人造湖)の絶景が迎えてくれる。
 この悪魔の岩の近くに、メルヘンの世界のようにカラフルなグアタペの村がある。町の中心部の建物がすべて、強烈な原色に塗り込まれている。民家などは動植物から住民の歴史に至るまで、様々な壁画が描かれている。店は往々にして商売に関連のある絵柄が多い。
 これは数年前に町おこしとして一部で行われたのが拡大したということで、色合いがひときわ鮮やかなのも新しいため。今では建物だけでなく、広場や公園、車などもメルヘンチックに。だが、これは行政指導ではなく、大半が個人が好きにやっているそうだ。
 だから、統一されていない面白さがあり、遊び心に溢れている。別段、アーティスティックな指導者がいたわけではなく、自由勝手な自己表現といったところか。ここの5000人近い住民の大半は、都市の若年人口より上の世代の、一見ごくフツーのオジサンやオバサン達だ。だが、どことなく天真爛漫としているのは、子供に絵本を読む代わりに、自らが絵本で生活することを選んだゆえだろう。
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