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PGケースに新色のカーキグリーンのグランドタペストリーダイヤルが映えるモデル。アリゲーターストラップも同色にそろえた。「ロイヤル オーク クロノグラフ/41㎜」自動巻き、PGケース×アリゲーターストラップ、直径41㎜、5気圧防水、5,775,000円。
ロイヤル オーク、
進化し続ける伝説
Text Yasushi Matsuami
伝統性、技術力、革新性―あらゆる面で腕時計界をリードするオーデマ ピゲの中でも、1972年の衝撃的なデビュー以来、フラッグシップ的ポジションをキープし続けている名作「ロイヤル オーク」。50周年を機に、このレジェンドモデルの秘められたストーリーと複雑な製造プロセスを改めて検証する。

1875-1972、伝説誕生への道程
 ジュネーブの北約50㎞、フランスと国境を接するジュラ山脈に位置するジュウ渓谷。豊かな自然と鉱物資源に恵まれたこの地で18世紀末に始まった時計製造は、200年以上の時間の中で進化を遂げ、今やスイス時計産業の拠点となるまでの発展を見せている。
 このジュウ渓谷の山村、ル・ブラッシュに生まれ育ち、幼少期から親交のあった二人の若き時計師が、1875年、共同して時計製作に乗り出すことを決意する。ジュール=ルイ・オーデマ、エドワール=オーギュスト・ピゲ。オーデマピゲの歴史は、ここにスタートを切った。二人は、まだ誰も開発したことがないような複雑機構に注力し、評価を高めていくことになる。
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