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2006年にオープンした天満天神繁昌亭は、毎日興行が行われる。「繁昌亭ができてから上方落語が息を吹き返した」と門上さんも言う。
うまい、まずいが評価基準に
長い歴史の中で、常に大阪が“食"のリーダー的な存在だった理由の一つに、商人の存在がある。旦那衆は家で食事をせずに、夜は商談や接待をしに料亭に出掛けるといった“外食"も根付いた。つまり大阪らしい町人文化だ。これには東京や京都と大きく違って“お上不在"が影響したと門上さんは指摘する。
 「江戸には将軍家があり、京都には天皇家がいました。例えば京野菜は、天皇家が御坊に植えなさいと命じて植えられたのが始まりです。
 大阪にはお上がいなかったから、こうせい、と言われてするのではなく、うまい、まずいが町衆の評価基準になったんです。みんなで値打ちのある、うまいもんを食おう、と。そのためにどうしたらいいか、試行錯誤してきた結果が、今の大阪の食文化につながっているのだと思います。流行にとらわれず、自分の舌を信じる。値段に対して、真に値打ちのあるものを求める。ぎりぎりではありますが大阪というのは、はやりに左右されず値打ちあるものを作っている町だと思います。だからこそ、百貨店に全国展開の高級店が入っても、個人経営の小料理屋や露店が元気です!」
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