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1. 山内かぶら
100年以上前から山内集落で種取りされてきた伝統野菜。
2. ピーチかぶ
歯触りがやさしく、ほんのり甘い。生でも旨い。
3. 越のルビー
フルーツ並みの甘さを誇る、福井オリジナルのミディトマト。
4. 上庄里芋
寒暖差の激しい奥越前で育つ小ぶりの里芋。身が締まっている。
5. 昇竜まいたけ
人工栽培は1988年から。香り・厚み・歯ごたえと三拍子そろう。
6. しいたけ
かさが開く前に収穫する。小さいほど香り・旨みが凝縮される。
7. 富津甘藷
徹底した温湿度管理で長時間旨さを維持。パティシエにも好評。
8. 谷田部ねぎ
8月に斜めに植え替える伝統的栽培方法で“曲がりネギ”に。
深町が買い付ける食材は、全て最高級。しかも、その日に仕入れたものはその日のうちに使い切る。山の上ホテルでの修業時代以来、「一流の食材は2日目になれば二流に、3日目になれば三流になる。一流の店であるからには、一流の食材を使い続けなければならない」という教えを守り続けているのだ。食材を見る目は、「厳しい」の一語に尽きる。
 また、衣を薄くつけ、ネタによって揚げる温度を変え、油を捨てながら揚げるのは“山の上スタイル"。その「洗練された江戸前」とも言うべき天ぷらを、深町はカンだけを頼りに、一切の迷いなくスッスッと揚げていく。そこに至るのに何年くらいかかるのだろう。そんな素朴な疑問に「2、3年でできるんじゃない?」とサラリと答えるところがまた心憎い。でも、最後にポツリと一言。「そうは言ってもまぁ、20年、30年経っても、まだまだですね。料理人に卒業はないから」――「若狭を揚げる」試みは、深町の料理人魂にどんな一石を投じただろうか。

●京橋 てんぷら 深町
東京都中央区京橋2-5-2 A・M京橋ビル1F
TEL03-5250-8777
営業時間11:30 ~ 14:00、18:00 ~ 20:30(L.O.)
土・日曜、祝日12:00 ~ 15:00、17:00 ~ 20:30(L.O.)
月曜、第1・第3日曜定休
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