
技術と美を両輪として
Photo Masahiro Goda Text Yasushi Matsuami
「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」において、A.ランゲ&ゾーネからフラッグシップである「ランゲ1」をベースとする2タイプが発表された。ドイツ・ザクセンのウォッチメイキングの伝統が、技術力、審美性の両面で進化を続けていることを如実に伝える傑作に酔いしれたい。
創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲが1845年にドレスデン郊外に開いた工房をルーツとするA.ランゲ&ゾーネ。ドイツ・ザクセンのウォッチメイキングの伝統にのっとった名品を数々世に送り出していたが、第二次大戦中に社屋が空爆に遭い、さらに終戦後、東独政府に接収され一時消滅するなど苦難の時代を経験。しかし東西ドイツ統一後の1990年に復興を果たしたことは、ここ半世紀の時計史上で最も喜ばしかった出来事の一つと言っても過言ではない。
94年には、復興後のファーストコレクションとなる4モデルを発表。中でもオフセットされた文字盤に、ドレスデンの時計製造の伝統と深い関わりを持つアウトサイズデイトを備えた「ランゲ1」は、フラッグシップ的存在となり、機能を加え、仕様を広げながら進化を続けている。この4月に開催されたウォッチズ&ワンダーズでも「ランゲ1」の進化形というべき2モデルが発表された。
まず「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」。「ランゲ1」に初めて永久カレンダー機能が搭載されたのは、2012年に発表された「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」だったが、これを踏まえパーペチュアルカレンダー機能に特化した、ブランドとして67個目となる自社製新キャリバーが開発された。
94年には、復興後のファーストコレクションとなる4モデルを発表。中でもオフセットされた文字盤に、ドレスデンの時計製造の伝統と深い関わりを持つアウトサイズデイトを備えた「ランゲ1」は、フラッグシップ的存在となり、機能を加え、仕様を広げながら進化を続けている。この4月に開催されたウォッチズ&ワンダーズでも「ランゲ1」の進化形というべき2モデルが発表された。
まず「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」。「ランゲ1」に初めて永久カレンダー機能が搭載されたのは、2012年に発表された「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」だったが、これを踏まえパーペチュアルカレンダー機能に特化した、ブランドとして67個目となる自社製新キャリバーが開発された。