また医院建築や医療・介護施設において、介護事業経営者や医師が木造を希望する理由の一つに、木特有のあたたかみや自然素材の良さがある。高齢者の多い医療・介護施設では、安らぎや安心感といった空間の居住性が重要視され、古くから日本人が慣れ親しんできた木造が選ばれるケースも多い。さらに木の床材はRC造の直貼り床に比べて柔らかく暖かいことから、高齢者の足腰への負担が軽減されるうえ、転倒時の骨折率が低いという調査結果もある。
コスト面や高い居住性に加え、耐震性や高気密・高断熱性などさまざまなメリットを持つ木造建築だが、その第一人者として数々の実績を誇るのが三井ホームだ。枠組壁工法の先駆者として木造建築に携わり44年という中で、住宅のみならず、医療・介護・福祉・文教・保育施設などの公共性の高い建物や大型の商業施設も多数手掛けてきた。2010年には日本で初めての耐火建築による園舎「所沢第二文化幼稚園」、2016年には国内最大の枠組壁工法による地上5階建て特別養護老人ホーム「花畑あすか苑」を完成させている。
コスト面や高い居住性に加え、耐震性や高気密・高断熱性などさまざまなメリットを持つ木造建築だが、その第一人者として数々の実績を誇るのが三井ホームだ。枠組壁工法の先駆者として木造建築に携わり44年という中で、住宅のみならず、医療・介護・福祉・文教・保育施設などの公共性の高い建物や大型の商業施設も多数手掛けてきた。2010年には日本で初めての耐火建築による園舎「所沢第二文化幼稚園」、2016年には国内最大の枠組壁工法による地上5階建て特別養護老人ホーム「花畑あすか苑」を完成させている。


(上)特別養護老人ホーム「花畑あすか苑」(東京都足立区)は、日本最大の枠組壁工法による混構造の地上5階建てとして2016年に完成した。(下)日本で最初の耐火建築による園舎として完成した「所沢第二文化幼稚園」(埼玉県所沢市)。