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17.  Terra di Lavoro 2001 Galardi
カンパニア地方の土着品種アリアニコ種とピエディロッソ種による“スーパー”級のワイン。醸造責任者、リッカルド・コタレッラは、流麗でしなやかという、すばらしいワイン造りに成功している。
18.  Solaria Jonica 1959 Antonio Ferrari
飲んだ人がビックリする、複雑な味をもつプーリアのワイン。50年代に造られたものがピエモンテで発見され、近年リリースされた。地中海の風や太陽とも言うべきエキゾチックなテイストが堪能できる。
19.  Faro 2005 Palari
最近プレミアムワイン造りで注目されるシチリア・メッシーナのワイン。ネレッロ・マスカレーゼ種だが、ピノノワール好きからも支持を集めている。
20.  Passopisciaro 2001 Passopisciaro
現在のイタリアにおけるワインの流行で最先端と言えばこれ。シチリアはエトナ火山のふもと、世界で最も標高が高い畑で育てられたネレッロ・マスカレーゼ種を使う。優美で繊細な味わいが特徴的。
イタリアの赤ワインの力
イタリア旅行の後だと、そこで見た景色を彷彿させるからだろう、イタリア料理は魅力を増す。
 例えば先にも触れたバローロ。イタリア人たちは、夜にクルマを飛ばして、ランゲなる谷間にあるバローロに出かける。かつて氷河の底だったとも言われるバローロの村へクルマが、らせん状の道路を走って下りてゆく。小さな村なので、夜になると真っ暗だ。
 そこにレストランが何軒もあるが、暗さの中で探し当てるのは、旅行者にはなかなか難しい。ようやく見つけ、暗さの中で目当ての店の扉を開けると、室内から温かい黄色の光がこぼれ、「ようこそ」とレセプショニストに迎え入れられる。
 トスカーナにしてもシチリアにしても、全ての産地に、特有の光景がある。その地方の料理にその地方のワインを合わせることで、旅の思い出がある人にはそれがよみがえるし、行ったことのない土地ですら、想像の楽しみが生まれる。
 そこに、イタリアの赤ワインの力がある。その力はまさに血のように濃く、かつ強い。


●VINO DELLA PACE
東京都港区西麻布4-2-6
TEL03-3797-4448
営業時間 18:00~24:30(L.O.)
日曜定休(祝日の場合は営業、翌日休)
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