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アラビアのロレンスが駆け抜けた、
薔薇色のベドウィン砂漠
ヨルダン南部、紅海北東端のアカバ湾にも近い、赤みを帯びた岩山が連なる砂漠地帯、ワディ・ラム。薔薇色のランドスケープが地平線まで広がるどこか非現実的な情景は、しばしば火星にも例えられ、映画「オデッセイ」の舞台に。火星に取り残される主人公を演じたマット・ディモンは「今まで旅した世界でも最も特別な場所」と述べている。
 標高1700mのラム山の山麓にあるワディ・ラムは人口200人ほどのベドウィン族の村だ。
 彼らの多くが、ラクダや4WDの砂漠ツアー、ロック・クライミング、そして、点在するテントの宿泊施設などを提供している。昔ながらのベドウィン族のテントをはじめ、グランピングが流行とあってトイレ・温水シャワーなどを備えたラグジュアリーなものも。
 一風変わったものでは、まるで宇宙基地のような球形透明の宿泊施設が。空気を入れて膨らますフランス製のもので浴室もサイドに付く。360度のパノラマはもちろん、ベッド頭上は満天の星空。食事は大きなテントでベドゥイン族の伝統料理が振舞われる。これに続き音楽や踊りの余興と、旅人は常に暖かく迎えるという砂漠の民ならではのホスピタリティだ。
 ワディ・ラムはまた、アラビアのロレンスがベドゥイン族を率いて、アカバ攻略を図った舞台でもある。ロレンスゆかりのものが砂漠の随所に残されている。西欧ではアラブを解放したヒーローとなっているロレンスだが、広大無辺、永遠の砂漠に生きる民にとっては、ロレンスもまた、異郷からの1人の旅人にすぎないようだ。
(左上から)砂漠のベドゥインら。 / 4WDで砂漠を行く。 / 火星基地のような球形ホテル。 / テントのひととき。
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