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(左)「骨付き子羊のアグロドルチェ」(2,800円)。甘酸っぱいトマトソースで仔羊をしっかり煮込む、太陽がさんさんと照る地方の料理。ドライフルーツを思わせる、凝縮感と果実味のある、年代もののプーリアの赤との相性はとても良い。
(右)「カボチャのトルテッリ」(1,800円)。挽き肉と甘みを感じさせるカボチャを詰めたショートパスタを、スイス国境に近い山村でネッビオーロ種で造られた、果実味も感じさせるバルテリーナに合わせて。

ワイン:(左)Solaria Jonica 1959 Antonio Ferrari(右)Valtellina Nino Negri 1959
イタリア料理を楽しむ法則
 赤ワインの項でも触れたように、イタリアでは「地酒」という表現が合いそうなぐらい、使うブドウも製法も地方色豊かだ。
 料理の面でも同じことが言える。それを味わわせてくれるのが、イタリア料理店「スカレッタ」。筒井力丸シェフは、イタリアでの修業から帰国して、静岡県・三島にイタリア料理店を開業。そののち2002年に青山に移転して、東京のイタリア料理好きに大いに歓迎された。
 三島時代を振り返って、「海や山の産物に恵まれた三島で、自然の力を肌で感じ」たとホームページにある。それほど、筒井シェフの根幹には、料理とは土地のもの、つまり土地の産物を生かしてこそ、おいしいものが出来るという考えがあるのだろう。
 「イタリア料理を楽しむ法則は、郷土料理にはそこのワインを合わせること。まず間違いがない。もちろん、それぞれのワインに個性がありますから、料理の味付けで微調整します」
 そう語る筒井シェフに、例えば、ピエモンテのバローロワインが渡されると、「あの地方は働けなくなった農耕馬を料理する習慣があったので、その組み合わせでいきましょう」と、歴史文化の観点から、即座にメニュー提案が出てくる。
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