世界の贅沢、NILEの贅沢

（左）マンダリン オリエンタル 香港では毎日、福岡経由で日本の食材を仕入れている。神田氏も同じルートで食材を入れ、東京と変わりなく料理できたという。
（右）豪華寝台列車のダイニングを想起させるクリュッグ ルームに、神田氏は日本から家紋入りのちょうちんを持ち込み、“和”を演出した。

　さまざまなユニークなイベントを開催してきたクリュッグだが、今回は二人の料理人による料理とクリュッグの融合のほかに、実は隠しテーマとして「3」を設けていた。それは、二人の料理人、クリュッグ、そしてマンダリン オリエンタル 香港のもてなしという「3」者のコラボレーションであり、今回特別に用意された「Magic3」という名のコース、クリュッグ グランド・キュヴェのほかの3種類のヴィンテージ――クリュッグ コレクション 1973、クリュッグ クロ・デュ・メニル 1983、クリュッグ ヴィンテージ 2003に含まれる数字でも表された。
　またもう一つのコースでは、メゾンの哲学の原点であるクリュッグ グランド・キュヴェのほか、クリュッグ ヴィンテージ 2003（日本では未発表）、2000の両ヴィンテージと料理のマリアージュによって、クリュッグの魅力がより多彩に表現された。