世界の贅沢、NILEの贅沢

　神田氏は、クリュッグ6代目当主のオリヴィエ・クリュッグ氏と20年以上もの長きにわたって親交を深めてきた。シャンパーニュ地方にあるメゾンや畑を訪れたこともある、クリュッグの情熱やクラフツマンシップの理解者だ。
　ウーヴェ氏は、クリュッグ ルームがオープンしてから8年間にわたり、クリュッグの価値と魅力を香港の人々に伝えてきた。また2年前来日の際には、“クリュッグラバー"のつながりで「かんだ」を訪れ、神田氏の料理のファンになったという。「クリュッグ ルームで、クリュッグに共感するメンバーによる、クリュッグの哲学にふさわしいイベントを開催しようと考えたとき、すぐに『神田さんを呼ぼう！』と思ったのです」（ウーヴェ氏）
　こうしてクリュッグと、クリュッグを軸につながる二人のシェフによる4日間限定のイベントが実現。12品からなるコースと、それに合わせたクリュッグのシャンパーニュが提供され、即日完売した中で予約を成し得た幸運なゲストがそのマリアージュを楽しんだ。

左から「かんだ」主人・神田裕行氏、クリュッグ6代目当主・オリヴィエ・クリュッグ、マンダリン オリエンタル 香港のクリュッグ ルーム総料理長ウーヴェ・オポツェンスキー氏。三者の友情により実現した今回のイベント。