
アンダルシアの官能
グラナダ・マラガ
Photo&Text Chiyoshi Sugawara

マラガの南、ベナルマデナ・コスタの斜面に広がる住宅地に地中海を染めて朝日が昇る。海辺のリゾートの喧騒もここには届かず、ときおり小編成の電車が通り抜ける。
Málaga
マラガ、太陽の海岸の玄関として知られる地中海の港町で、フェニキア人によって街が造られ、ローマ時代にはワインやイチジクなどの積み出し港として特権を授与され、以来、多様な民族の歴史が、照りつける太陽のもとに積み重なった。
マラガ市民の食を支える旧市街のアタラサナス中央市場。かつてはこの辺りが海岸であったのだろう。旧市街をかすめて流れるグアダルメディナ川近くに位置し、14世紀にはナスル朝の造船所だった。馬蹄(ばてい)形アーチがその面影をとどめている。 1979年に改修され、19世紀のマラガの建築の代表的な例として、文化遺産に指定された。マラガの歴史的景観が描かれた美しいステンドグラスで飾られ、買い物でにぎわう。
マラガ市民の食を支える旧市街のアタラサナス中央市場。かつてはこの辺りが海岸であったのだろう。旧市街をかすめて流れるグアダルメディナ川近くに位置し、14世紀にはナスル朝の造船所だった。馬蹄(ばてい)形アーチがその面影をとどめている。 1979年に改修され、19世紀のマラガの建築の代表的な例として、文化遺産に指定された。マラガの歴史的景観が描かれた美しいステンドグラスで飾られ、買い物でにぎわう。