

(左)古典的な3ゴングと3ハンマーによるチャイム機構を備えたCal.GS 36-750 PS IRMを搭載する。繊細な装飾仕上げも秀逸。(右)6時位置には特許取得のジャンピング・スモールセコンドを搭載。3時位置に24時間のチャイム機構用のパワーリザーブ表示、9時位置に72時間のムーブメント用の同表示を配置。
また創業175周年を迎えた2014年に発表した「グランドマスター・チャイム 5175」は、グランドソヌリ、プティットソヌリ、ミニット・リピーター、アラーム、さらに日付を音で知らせる世界初のデイトリピーターという五つの音響コンプリケーションを搭載し、驚きを誘った。19年には、同じ機構のムーブメントをスチールケースに収めたモデルを、チャリティーオークションに出品。日本円で約33億8000万円という史上最高落札額を記録した。
ここに搭載されたキャリバー300での技術的蓄積をベースに、三つのチャイム機構に絞り、音響性に配慮しながら小型化も実現したのが新キャリバーGS 36-750 PS IRMである。このムーブメントは、プラチナケースに収められ、本黒七宝の文字盤を与えられた。この上なく複雑でありながら、この上なく端正な表情が実にパテック フィリップらしい。
14世紀、教会の鐘で人々が時を知った当時から、時間と音とは密接な関係にあった。そのロマンを礎としつつ、気の遠くなるような技術的進化を重ねてたどり着いた、この「6301P」の誕生を歓迎したい。
●パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL03-3255-8109 www.patek.com
ここに搭載されたキャリバー300での技術的蓄積をベースに、三つのチャイム機構に絞り、音響性に配慮しながら小型化も実現したのが新キャリバーGS 36-750 PS IRMである。このムーブメントは、プラチナケースに収められ、本黒七宝の文字盤を与えられた。この上なく複雑でありながら、この上なく端正な表情が実にパテック フィリップらしい。
14世紀、教会の鐘で人々が時を知った当時から、時間と音とは密接な関係にあった。そのロマンを礎としつつ、気の遠くなるような技術的進化を重ねてたどり着いた、この「6301P」の誕生を歓迎したい。
●パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL03-3255-8109 www.patek.com

本黒七宝文字盤にアプライドによるブレゲ数字インデックスやリーフ型時分針を合わせ、端正かつ精悍な表情にまとめられた。リュウズに統合されたプッシュボタンでミニット・リピーターを作動させる。