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(左)1869(明治2)年創業の片岡写真館。こんなに早くからこれだけの写真館があったということは、やはりこの地が経済的に潤っていた証拠でもある。
(右)栃木県庁跡に1921(大正10)年に栃木町役場庁舎として建てられたもので、国の登録有形文化財に登録されている。2014年2月までは、栃木市役所の別館として“現役”だった。
明治から昭和初期の洋館
明治を迎え、1871(明治4)年の廃藩置県によって、下野国南部と上野国の一部が栃木県、下野国北部が宇都宮県となった。しかし、1873(明治6)年には、宇都宮県が栃木県に統合され、県庁所在地となったのが栃木町(現・栃木市)である。県庁の周囲には堀が設けられ、県庁跡地の遺構として、「県庁堀」と呼ばれている。「県庁堀」は幅約6メートル、運河を造って巴波川とつなぎ、敷地内には荷揚げ場が設けられた。これは、当時の栃木の物流において、巴波川の舟運がいかに重要だったかがうかがえる。
 また栃木の街には、こうした明治期から昭和初期にかけて建てられた洋風の建築物も点在する。ほかにも、1869(明治2)年創業の片岡写真館があり、栃木の豪商らの写真を撮り続けている。これもまた栃木が経済的に豊かであった証しだ。
 栃木には、江戸末期から明治期に建てられた見世蔵や大正期の洋館など、古い建物が数多く残っており、“北関東の商都"としての賑(にぎ)わいを、今に伝えている。
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